五、 美人家庭教師は極上M奴隷       


 では、理緒がこれだけの体験を重ねているあいだ、香里はどうしていたであろうか?
 もちろん、理緒以上に酷い目に遭わされていたのである。 茂原が理緒に夢中になる一方で、時間を持て余した上村、浅野、河村の3人に弄ばれていたのである。
 「フフ、先生のオッパイ、最高だな。柔らかくて、揉み心地がよくてさ」
 美女の白いブラウスの下の双乳をまさぐりながら、河村が満足げにそう語る。キュッと腰を引き絞った黒のタイトスカートからのびた長い脚には、浅野がまとわりついてストッキング越しにペロペロと舐めていた。
 嫌悪の表情を浮かべる顔には細い金縁のメガネをかけており、知性的な顔立ちを強調している。
 「生徒に人気のある美人女教師」といった服装であるが、実はこれはすべて上村たちがムリヤリ香里に着せたものである。
 すでに存分に美女の肉体を味わい尽くした3人は、今度は趣向を変えていわば一種のコスチュームプレイ&イメージプレイに挑戦したのだ。
 役柄は、上村たち3人がクラスの不良生徒、香里が彼らの担任教師という、いささかありがちな設定である。
 「こういうのは、あんまり凝らなくていいんですよ。よ
うするに、気分の問題ですからね」
 上村はそう言ったものである。こういう場合、細かい設定など無視されるだけだからだ。
 そしてこの応接間が、彼らの教室となる。
 「せんせぇい…、ボクたち、来る日も来る日も先生のハダカが頭の中にちらついてきて、勉強が手につかないんですぅ…」
 浅野がふざけた口調でいい、3人が一斉に笑った。同時に3人の男にまとわりつかれて、香里は表情を歪めながらもひたすら耐えていた。
 「先生…、ボク、エッチなことを考えるとオチンチンが硬くなるんですが、何か悪い病気なんでしょうか?」
 笑いのおさまった河村が、急に表情を引き締めて質問した。だが、それもやはりふざけた内容であった。
 その間も、相変わらず男たちの手は香里の全身をはい回っている。白いブラウスは胸元を大きくはだけられ、アダルトな藤色のブラジャーに包まれた豊かな美乳をさらけ出している。
 タイトスカートは腰までまくり上げられ、その役目を果たしてはおらず、剥き卵のような見事な双臀がむきだしになっている。その表面を上村が丁寧になで回している。
 「んっ、むふぅ…」
 こぼれ出る熱い吐息は、感じている証明である。
 「先生、オッパイ見せてくだぁさい」
 浅野が再びふざけて言い、ブラのカップに指を引っかけ、下にずらそうとする。
 「あっ、いや!駄目、駄目よ!」
 香里が身をよじらせ、必死に抵抗する。そのきつくたしなめるような口調は、女教師そのものである。
 「ほら、ご開帳…だ」
 ぶるんと重たげに揺れて、美乳が姿を見せる。重力にも影響を受けない張りの乳房、頂点にポツンと色づいている乳首。
 なまじハダカよりも、着衣をまとっている方が想像力をかき
立て興奮する場合がある。今回もそのケースであった。
 こうして落ち着いて見ると、改めて香里の清楚な美しさが際だってくる。
 90センチ弱の豊かなバストも、見事に張り出した腰回りも、肉感的な太腿やハイヒールのにあう長い美脚も、下品にならないギリギリのところで、成熟しきっている。
 三人の鬼畜は、ズボンの中で己のジュニアを硬直させながら、極上の女体の感触を存分に楽しむ。
 「すべすべして、きれいな脚だ。なあ、そう思わないか?」
 「この脚を隠すなんてもったいないな、センセイ。これからはもっとミニをはくようにしなきゃあ…」
 そう語る河村の手が、スカートの奥深くに進入する。薄いストッキングの上から、微妙な部分を指先でまさぐる。
 香里の両脚は進入してくる手を拒むため、ピッタリと頑強に閉じられている。それでも、太腿の表面の軟らかい肉をこじ開けるようにして、狭間に手をこじ入れていく。
 「んむっ…!やめてっ…!」
 懸命に脚をよじり合わせ、香里は河村の手を排除しよう
と必死になる。意外に手こずるので、河村も完全にムキになっていた。
 「何だよ、さんざん俺らに姦られまくったくせに、今更気取るんじゃねえよ!」
 そう叫び、さらに手に力を込める。
 「ちょっと待った。そんなに気張らなくても、もっと素直にさせて見せますよ」
 上村がたしなめるように言う。他の二人の目の前で、その懐からライターを取り出し、点火した。その炎が香里の身体の下方へともぐり込み、乳房の真下辺りにきた。
 「アアッ…熱っ…!」
 ちょうど、ライターの炎が乳首を焙っている。チリチリと微妙な距離で炎が揺らめき、香里の苦痛はいや増していく。
 「どうだい、我慢してると、先っちょが焦げちまうぜ。センセー」
 冷酷に言い放つ上村であるが、香里はよく我慢していて決して弱音を吐かない。
 「あんまり無理すると身体に毒だよ、センセイ」
 香里の肌にあぶら汗がにじむ。呼吸がやや荒くなるが、 それでも、熱さに懸命に耐えていた。
 「よし、これならどうだ?」
 浅野の両手の指が、香里の顔の肉をつまんで強くつまみ上げた。頬と鼻の肉がそれぞれ別の方向に引っ張られ、せっかくの美貌がいびつにゆがむ。
 「いっ…!」
 鼻の穴に指を引っかけ、思い切り左右に引く。片目のまぶたを思い切り開かせる。鼻を強く押し潰す。
 香里の気品あふれる顔立ちが無惨にゆがんでいく。
 「ひいっ…」
 河村の手と上村のライターの炎、浅野の手の波状攻撃が


香里を襲う。
 こういう場合、誰でも集中力を保つのは難しくなる。意識が顔面を襲う苦痛に向いたその時、自然と両腿にこめられていた力が緩んだ。そして、それはまさに河村の待ち望んだ一瞬でもあった。
 緩んだ両腿のあいだに一気に河村の手が進入し、スカート内部の奥深く、下着越しに秘部に触れられるところまでたどり着いた。
 「へへ…」
 薄布越しに秘肉をマッサージし、コリコリと肉芽を握りつぶす。
 「うっ…、うんっ…、うぅんっ…!」
 河村の指が動く都度、香里は小さなあえぎを断続的に漏らしつつ、ぴくぴくと微妙に腰を痙攣させる。
 必死に反応しまいと努力はしているようだが、明らかに感じているようだ。
 それが男たちにはよく分かったから、なおさら感じさせて声を上げさせようと、乳房を揉みしだき、美肉を指でなぶり、くちびるを存分に吸い尽くす。
 「あれ?センセー、なんだかんだ言っても感じてるんじゃねえの?」
 「そりゃあ、これだけの立派な肉体してるんだ。SEXが嫌いなはずないぜ」
 わざと大声で聞こえよがしに言うと、香里の顔にパッと朱が散った。
 「じゃあ、さらにこいつで燃えてもらいましょう」
 ライターを仕舞った上村が、代わりに半透明の円筒形の瓶を取り出した。
 「それは?」
 「ローションですよ。これを塗ってやると、気分が盛り上がりますよ」
 両手でたっぷりと香里の白い肌に擦り込んでいく。塗った後の肌はテカテカと下品に濡れ光り、まるで全身にくまなくオイルを塗ったかのようだ。
 「んっ、何…これぇ…」
 興味を持った浅野が、香里の肌に塗られた液体を指先ですく
い取る。匂いをかいだり、感触を確かめているようだ。 
「なんかよくわからんが、すごそうだな、コレ。こうして指先につけてるだけでも、なんか皮膚がムズムズして、熱い…な…」
 上村がクスッと笑った。それを合図に、男たちは美女の身体を解放した。香里はそのまま床にうずくまってしまった。
 「どう?香里センセイ。感想は?」 
 大量のローションで全身をくまなくコーティングされた香里の女体は妙になまめかしく、男たちの心を奇妙に波立たせる。
 「あ…」
 ローションの中に含まれた媚薬成分が、じわじわと香里の肉体と意識を焦がす。
 皮膚から余すことなく吸収されたそれらは、血流によって全身のスミズミにまで運ばれ、神経を麻痺させていく。
 そして、その変化は目を見張るものがあった。みるみるうちに、香里の白いはだがほのかに紅く染まっていく。そして、その内面ではさらに激しい変化が起こっていた。
 「はあっ、はっ、はあっ…!」
 息をあらくして懸命に空気中の酸素をむさぼる香里。だが、心臓の鼓動は一向にゆるやかになる気配はない。それどころか、加速度的に早くなっていくようだ。
 そしてそれが血流の巡りをさらに活発にし、全身の代謝を高めさらに薬物成分の効能を高める状態へと変化していく。
 「…そろそろ…」
 「頃合い…かな?」
 男たちは期待に胸を膨らませ、互いに視線を交わし合う  「いや、まだだ。もっと完全に効果が現れるまで待たないと…。まあそうあわてないで、ちょっと一服しましょうか?」
 上村がそう言い、3人は思い思いの場所に腰かけると、じっ
と香里の姿を見つめる。その目の前で、香里はどんどん乱れていく。くちびるがだらしなく開きっぱなしになり、よだれがとめどもなくあふれ出す。アゴの筋肉が弛緩して力が入らないためだ。
 瞳は熱く潤み、身体の小刻みの震えが止まらない。白いブラウスが噴き出した大量の汗で肌に張りつく。
「なあ、上村よ。まだか?」
 五分ほど経って、浅野がせかすように尋ねる。上村は、しばし香里の様子を観察していたが、不意にそばに近寄ると、そのなだらかな肩に触れた。
 「ひっ…、あっ!アアッ!」
 ビクビクッと美女の半裸身が床上で跳ねる。そのあまりの反応の激しさに、度肝を抜かれた。上村ですら、とっさに伸ばした手を一瞬引っ込めたほどだ。
 「何だよ、たかが肩に触れたぐらいで」
 河村が驚かされた腹立ちをこめて、文句を言う。
 「いや、効果が出ている証拠だ。肌が感じやすくなっているんです。今の彼女は、全身どこを触られても感じまくるはずですよ」
 「へえ…」
 感嘆する二人の目の前で、上村が香里の両脚の根元に手を伸ばす。下着越しに秘裂をまさぐり、その指先で湿り気を関知する。
 「何だよ、香里センセイ。糸引いてるぜ、ホラ」
 引き抜いた上村の手の親指と人差し指のあいだに、透明な糸が引いている。指を離していくと、その糸が納豆のように長くのびる。
 「準備はいいみたいだな」
 上村がつぶやく。
 「…じゃあ…」
 「そろそろお二人に、香里のウォーミングアップをお願いしたいんですがね」
 上村のその言葉に、河村たちは歓声を上げた。間髪入れず、しゃがみ込んでいる香里の身体を乱暴に引き起こす。
 「ハッ…、ハウゥン…!」
 艶っぽい声を上げて、身悶えする香里。男二人は、舌と指、そして自分たちの身体自体で美女の全身をまさぐる。
 「へへ、最高だ、この感触…!」
 男二人の腕の中で香里の女体は次第に骨抜きになっていく。その四肢からは完全に力が失われ、全身を男の逞しい腕に預けてしまっている。
 浅野はその繊手をとって、自らの股間を触らせた。ズボンの布地越しに硬くなった男根の形状がはっきりと分かる。 さらにチャックを開け、その中へと誘導して直接イチモツに触らせた。興奮にビクビクと震え、それが香里の手にも伝わっていく。
 「いいぞ…、最高だ…」
 一方で河村は、くちびるに狙いをつけた。ムリヤリ頭を引き寄せてくちびるを奪い、ヒルのように吸い付く。
 「むふっ…、ううん…」
 二人はまるで獣のように、本能のままにくちびるを吸い合った。それは、互いの性感を高める結果となった。その場の誰もが、室内の空気が濃密なコールタールのように粘度の高いものに変化したような錯覚にとらわれていた。
 腕一本、いや指一本を動かすことすら多大な労力を必要とするかのようだ。
 淫靡な雰囲気に支配されたこの場所では、誰もが香里の女体
に酔っていた。そして香里自身、被虐の快感に酔っているのだ。
 「…あっ…、あっ…、ひぃ…」
 すでに香里は絶頂寸前に追いつめられていた。
 河村はくちびるから首筋、そして胸乳へと舌先を移動させていく。
 口が無意味にパクパクと開閉を繰り返している。まるで何かを訴えているようにも見える。そしてこの誰もが我を失う異常な状況の中、唯一正気を保っているのが上村であり、そして香里の様子の変化に気付いているのも彼一人であった。
 (ん…?)
 上村は無意識のうちに、香里のくちびるの動きを読んでいた。
 (オ…オネガイ…)
 そこまで口が動いたところで、香里は激しく首をそらせた。香里の美乳に吸いついた河村が、乳首に歯をたてた為だ。
 苦痛にポロポロと目じりから涙を吹きこぼしながら、声にならない訴えを誰彼ともなく投げかけている香里は、依然色欲に狂った浅野、河村の二人にもみくちゃにされながら、それでも必死に何かを喋ろうとしている。
 (モウ…、ダメ…。イッソ…、ヒトオモイニ…!)
 香里は今や完全に追い詰められていた。もう一押しすれば、激しい官能の炎に意識を焼き尽くされ、人格を破壊されてしまうだろう。
 それを察した上村がまずしたことは、浅野と河村の二人を香里から引き剥がすことであった。実際のところ、狂熱に浮かされている二人は香里の肉体に対して、異常なまでに執着を見せていた。欲望を遂げぬまま中断を命じられた二人は不平満々であったが、さんざん文句を言いつつ、それでも渋々離れた。
 ようやくまとわりつく男どもから解放された香里は、力無く
その場に崩れ落ちた。グシャッと、まるで壊れた人形のように。
 『…』
 一分後、香里はようやく顔をあげた。その表情には疲れが色濃く残っている。
 『お願いです…。もう許して…』
 かつての美声はどこへやら、長くよがり声をあげ続けたせいかすっかり声はかすれてしまっていた。
 「許してって、どういうことさ?」
 『…こんな、生殺し状態は…もう沢山よ…。このままの状態が続くと…わたし、おかしくなっちゃう…』
 かつての香里のイメージ。
 育ちのいいお嬢様。見かけは派手だが、内面はおとなしい。周囲に良く気配りが出来る。穏やかな物言いをするが、芯は強そうだ。
 それを知っているものであれば、今上村の目の前にいる女と共通点を探すのはかなり難しい。それほどの変わりようであった。
 「今のお前が何を欲しているか、分かるつもりだ…」
 「…」
 「解放されたいと思ってるんだろう?今のこの状況から…。なら、こいつに頼むといい…」
 いぶかしむ香里の表情を、ハンディタイプのデジタルビデオカメラの冷徹なファインダーがのぞき込む。
 『そ、それ…』
 『そう、俺たちじゃなくコイツに頼め…。そうすれば、願いを叶えてやるさ』
 上村の端正な顔にサディスティックな薄笑いが浮かんでいる。レンズで美女の表情を捉えたまま、片手を再びその秘部へ
と差し入れる。ゆっくりと指先で潤んだ部分を嬲る。 静かな空間に、クチュクチュと湿った音が響く。
 『うっ、くっ…くっ…!』
 再び香里の表情が切なげになっていく。一度火をつけられた肉体は容易に燃え上がる。
 『あの…』


 香里がなにかを言いたそうだ。それを遮るように上村の指の動きが激しくなる。緩急をつけた指の動きに、香里の身体がぎくしゃくと不自然に反り返る。
 そして、再び香里が快楽の八合目辺りにまでのぼりつめたとき、まるで嫌がらせのように指が引き抜かれた。
 『あっ…、そんな…!』
 思わずそう声に出してしまい、香里は思わず赤面した。 上村は軽く笑うと、指を再びねじ込んだ。一気に抽送を激しくする。
 『あっ、うん、うぅん…』
 かすれた声で甘やいだ声が際限なく続く。冷徹なレンズが美女の表情の変化を確実に捉えている。
 『フウッ…!』
 香里の大きな吐息とともに、上村の指に媚肉が震える感触が伝わってきた。一瞬、指を締め付ける感触が緩み、そのあと激しい痙攣が感じられた。
 『…!』
 声にならない絶叫。そして、香里はエクスタシーを極める。裸身が切なげに震え、そのあと一気に脱力し、ぐらりと倒れ込む。その女体を支えたのも、上村であった。
 「おいおい、おネンネするにはまだ早いだろう」
 香里の頬を上村の平手が何度かはたく。
 ぼんやりと見上げる瞳は情欲に熱っぽく潤み、呼吸はいまだ速い。意識もハッキリとはしていないようだ。
 「さあ、コイツに頼めよ」
 グイッとカメラのレンズが美女の鼻先に突きつけられる。
 『…私を、滅茶苦茶に…してください…。…みなさんの肉棒で、思いっきりお腹の中をかき回してください…』
 かすれ声で、しかもたどたどしくではあるが、ようやくそれだけを口にした。そしてその屈服の姿は、磁気信号と化して確かにテープに記録された。
 「よし、じゃあご褒美だ」
 香里がもし犬であったならば、歓喜にシッポをうち振るところであろうか?いや、牝犬と化した今の香里はシッポの代わりに腰を激しく打ち振るのだ。
 「へっへ、可愛らしい牝犬だぜ、お前は」
 いつの間にか、近くへ忍び寄っていた河村が、我慢しきれずに香里の身体に手を伸ばした。嬉しそうにヒップを何度も手ではたく。同時に、量感たっぷりの乳房を揉む。
 パァン、パァンと小気味のいい音が何度も響く。
 「おら、俺たちが入れやすいように、尻を高く上げるんだよ!」
 浅野が、はいつくばってヒップを高々とあげた香里の後ろにしゃがみ込む。目の前の秘部に優しく息を吹きかけると、雪白の美尻が小さく震える。
 「クッ、ククッ…」
 腹の底からわき上がる笑いをこらえながら、浅野はヒップの肉を思い切りわしづかんで左右に開いた。
 「香里センセイよ。大事なところが全部丸見えだぜ。マ○コも、お上品な尻の穴もな…」
 そう言って、再び熱い息を吹きかける。普段滅多に外気にさらされない敏感な部分に、生暖かい微風が当たる。  実は、それが性感をさらに高ぶらせるのだ。
 嬉しそうな浅野は、おもむろにその部分に顔を寄せると、露骨な音を立てて吸い始めた。ジュルジュルとあふれ出る蜜液をすすり上げる。
 『ああ…』
 反り返った白いノドが震える。
 「グフゥ…!美味ぇ…!」
 浅野は満足そうだ。河村も両手の十本の指全部を駆使して、たのしげに香里の全身を責める。それだけでは飽きたらず、あらかじめ用意してあったバイブを使って、媚肉を存分にかき回すのだ。
 『あ…ヒッ…!』
 男の欲望をそそるなまめかしい声も、老婆のようなかすれ声ではその威力を十分に発揮はしない。だが、官能に浸りきったその魅惑的な姿だけで、フェロモンを辺りにまき散らしている。
 『あ…、ああ…。壊れるぅ…』
 あまりの激しさに、悲痛なうめきをあげる香里。人工のバイブで存分に嬲られ、まさに完全に官能の虜になった時、香里は河村に後背位で貫かれた。
 『いっ…、ああっ…いいっ!』
 もはや、ほとんど声も出ない。だが、その口からわずかにもれた叫びは、明らかに悦びの声であった。
 河村は、『その部分』の具合を確かめるかのように、ゆっくりと何度か腰を繰り返し前後させる。
 「うーん、なかなかいい味だぜ、香里センセイ」
 余裕たっぷりに言い放つと、立位のまま徐々に抽送を早めて
いく。
 『んっ…、あっ…くっ!』
 両手を床について支え上体を前屈させると、ボリュームのある美乳がブルンブルンと勢いよく弾む。それがまるで踊っているようで、端で見ている者の目を楽しませる。
 それが河村をさらに勢いづかせ、香里はなおも激しく背後から突きまくられるという、皮肉な堂々めぐりを生んでいた。
 ズンズンと、重い衝撃が彼女の下半身を襲う。勢いに耐えかね、だんだんと膝が崩れていく。香里は何とか前に逃れようとするものの、河村の両手ががっちりと腰のくびれた辺りをつかんでいるので、それも出来ない。
 しばらくするうち、河村もそれに気付いたのか、崩落寸前の香里の身体を抱え直すと、結合したままかたわらにあるソファーに移動した。
堂々と両脚を開き気味に座り、その上に女体を抱え上げる。むろん、花びらを無惨に肉棒が割り開いたままである。
 河村は、ソファーのクッションを巧みに利用して、激しく突き上げる。
 『アン…、もうダメぇ…』
 香里の半狂乱に近い声が、限界を物語っている。あまりに激しすぎて、上村や浅野が呆然とするほどだ。
 それ故に、彼らのいる部屋に新たな人間が入ってきたことにも、全く気付かなかった。
 『う…、あああっ…イ、イクッ…!』
 次の瞬間、香里は達していた。ぶるっと全身を震わせ、意識を失ったそのまま背後に倒れ込み、河村の胸にぶつかった。
 その時、香里はかすれゆく視界の中にハッキリと見た。
 あらたに部屋に入ってきた、茂原と理緒の姿を。




                               *




 「おいおい、なんて格好させてるんだよ…!」
 浅野があきれたように言った。
 「へへ、いいだろう?いつまでもハダカってわけにもいかないからな。俺のコレクションの中から、サイズの合うものを貸してやったのさ」
 茂原の身体の背後に恥ずかしそうに隠れている少女は、白の半袖の体操着と濃紺のブルマという姿だった。胸には、『6‐1 相原』とマジックで書かれた名札の布がはり付けられている。おそらく、どこかのショップで使用済みで販売していた代物だろう。
 「なんか、ハダカよりそそるものがあるな」
 浅野が、顎に手をあてて言う。
 「こう、想像力をそそるって言うか…」
 乱れた衣服を直しつつ、河村も同意した。
 「なっ、そうだろう?似合ってるだろう?」
 初めて仲間うちで自分の趣味を肯定する意見が聞け、茂原は無邪気に喜んだ。確かに、今の理緒の姿は可憐にしてはかなげで、生命力の息吹に満ちあふれている。
 つい一〜二年前までは、同年齢の男子と何ら変わらない体つきをしていたはずである。それが今は、胸元は怪しく前に隆起し始め、ヒップは逆に後方に丸みを帯びて突き出ている。どう
見ても、高校生くらいである。だが、それが逆に少女に危機を招いているのだから、まったく皮肉なものであった。
 「よお、ずいぶん可愛くなっちゃったじゃねえかよ…。
このお兄ちゃんに何された?」
 浅野が、からかいまじりの嘲弄の言葉を浴びせかける。
 「ひっ…」
 「おい、あんまり怖がらせてくれるなよ」
 怯えきった小動物のように、まるで河村たちの視線から逃れようとしているかのように、少女は茂原の身体の陰に隠れる。
 「ふたりっきりで、あの部屋にこもっていたんだろ?その間、何をしていたかって事を、お前の口から聞きたいんだ。なあ?」
 ねちっこく浅野が言い、他の二人もうなずいた。
 「全く、尻なんか色っぽくなっちゃってよ。初めてあったときとは別人みたいだぜ」
 男たちの追求は一向に緩む気配がない。少女のピッチリとしたブルマーに包まれた、青リンゴのように引き締まったヒップを、つるりと視線で一撫でする。 
 「しつこいぞ、お前ら!」
 茂原が怒気を露わにして、声高に浅野と河村を非難する。 「まあまあ、そう怒るなよ。お前さんがご執心のこの娘の魅力が、ようやく俺たちにも分かり始めたって事なんだからさ」
 「まあ、そう言うことですね。茂原さんもあんまり短気を起こさないで…」
 河村と上村がなだめるように言う。
 ふと、理緒の視線が、ソファーの上で死んだように横た
わっている香里を捉えた。
 かつて姉のように慕っていた女性の無惨な姿。全身に塗られたローションが肌を下品にテラテラと光らせ、あちこちに指で強く掴まれた痕や、くちびるが吸いついた痕が痣となって残っている。
 理緒の憧れであった手入れのいきとどいた長い髪は、水分を失い、艶を無くしてボサボサであった。
 生きているか死んでいるかも分からない。ただそこに物体と
して転がっているだけの白い『モノ』。
 その香里の姿が、これからの自分の行末を暗示しているかのようで、少女は心底から恐怖を覚えた。
 『人質は公平に扱ってやらないとな。どっちかがひがむようじゃ、後々いさかいのもとになって困るからな』 
 つまり、彼らは香里から理緒に興味の対象を変えたということになる。
 それを聞いた理緒は、いっそう身を固くして茂原の身体の陰に隠れた。茂原のシャツをつかむ手にグッと力がこもる。その様子から、今の理緒は茂原を全面的に信頼しきっていることが分かる。
 茂原は頼られたことが嬉しいのか、まるで騎士気取りで男たちの視線から少女をかばうかのように立ちはだかった。 そして、真っ正面から憤怒の表情で河村達をにらみつける。
 室内が険悪な雰囲気になりつつあった。
 「このコに妙な真似はさせないぞ…!俺が守り通してみせる。何しろ、俺達は…」
 茂原はそこで表情をゆるめた。
 「結婚の約束までしているんだからな!」


 一瞬の沈黙がその場を支配した。茂原の爆弾発言が、あまりにも予想外だったためだ。
 上村も河村も、そして浅野も、全員が呆気にとられた。 当の茂原は、自分の背中にしがみついている少女に気を使って優しく声をかけている。それをうけて話す理緒の表情から考えると、あながち嘘でもなさそうだ。だが、信じられない。
 何しろ、彼が守ろうとしている少女は誘拐事件の被害者であり、彼自身はその誘拐犯人一味の一人であるのだから。 「けっ、お笑いだぜ!」
 沈黙を破ったのは河村であった。
 「なにを冗談こいてんだよ!コイツは人質だぜ、藤野のヤツを地獄に堕としてやるための道具さ!」
 茂原は、河村の激しい物言いにムッとしたような表情を浮かべた。
 「冗談なんかじゃないさ。俺達は二人で過ごすあいだ、いろんな話をしたんだ。そして約束したんだ。すべてが終わったら、二人で新しい生活を始めるんだ。なあ、理緒?」
 およそ冗談を言っているとはおもえない茂原の表情、そして口振りである。
 そしてそれに応える理緒も、真剣そのものの顔で首を縦に振った。脅されて嫌々うなずいたとは思えない。閉ざされた部屋の中でいったい何があったのだろうか?
 「お前、自分の立場が分かっているのか?お前は人質な
んだぞ?それとも、本気で茂原に惚れちまったってのか?」 河村が言葉の矛先を少女に向ける。すると、理緒は茂原の身体の陰から出て、正面から河村を見返した。
 「わたしは、茂原さんを愛しています」
 愛する…その言葉が、するりと少女の口から出たことに誰も疑問は抱かなかった。それを肯定するに十分なほど、二人の間には絶対の信頼の絆が見えたから。
 「茂原さんも、わたしを愛してくれています。だからわたしは、彼の言うことなら何でも従います…」
 それはまさに、奴隷の口上であった。
 「理緒は俺専用の奴隷であり、妻でもある。誰もそれを否定することは出来ない…」
 そう語る茂原の目は完全にすわっている。逆に、浅野や河村の方が圧倒されているようだ。
 茂原は、一歩前に踏み出して少女の身体をかばうように浅野達との間に立ちはだかった。その左手がズボンの尻ポケットをなにやらまさぐっている。そして、次に抜き出された時には、その手に銀色に光るナイフを握っていた。
 「お…おいおい。悪い冗談だぜ…」
 刃渡り5センチほどの銀色の刃が、緊張のせいかわずかに震えている。
 「そんなヒカリモノ出すようなことじゃないだろ。話せば分かる…な?」
 浅野が卑屈な笑みを浮かべ、なるべく刺激しないように穏やかに語りかけた。
 「そうだ、俺達は仲間だろうが。こんなとこで仲間割れ
なんてくだらないぜ」
 説得の声がやけに白々しい。本来、彼らの間には固い絆があるわけでもない。仲間であることを強調するなど笑止というものであった。
 空気がピーンと張りつめている。浅野や河村、そして上村や茂原、誰の顔にもあぶら汗がにじんでいる。
 何かのきっかけがあれば、雪崩をうったように事態が動くであろう。
 (逃げるぞ…、理緒!)
 茂原が小声で少女に語りかける。それに対する答えとして、理緒はぎゅっとシャツを握る手に力を込めた。
 「なあ、冷静になれよ。悪いようにはしないから、な?」
 おためごかしにそう言って河村が一歩前に足を踏み出した。
 その瞬間、茂原と理緒はその場から駆けだしていた。
 手に手を取った逃亡であった。
 「あっ…!」
 虚をつかれた河村と浅野は、一瞬遅れて動いた。それでも、普段から体を動かしているだけあって敏捷な動きを見せた彼らは、あっさりと少女の身体を捉えた。
 「きゃっ、痛い…!」
 理緒は腕を掴まれて思い切り引っ張られた。それを助けようとした茂原と浅野、河村の三人がもみ合いになる。
 上村はあえて手を出さず、息を呑んでそれを見守っていた。それは理緒も同様で、腕を掴まれたときにバランスを崩して床に転倒してしまい、そのまま腰を抜かしたようで
立てなくなってしまった。
 「茂原さんっ…!」
 たまらず理緒は叫んでいた。その叫びは、茂原に対する恋慕の情に満ちていた。どうやら、彼女はは本当に茂原に恋心を抱いてしまったらしい。
 そして、それは二つの結果を生んだ。
 ひとつは、河村が茂原の手からナイフをもぎ取ることに成功したこと。刃物は茂原の手を抜け落ち、床に音もなく落ちた。それを浅野が素早く拾い上げていた。
 そしてもうひとつは、それまでソファーの上に死んだように横たわっていてその存在を誰もが忘れていた香里が、突然河村の脚にすがりついてその動きを封じようとしたのだ。
 「理緒ちゃっ…ん!はやく…」
 香里は必死に、理緒を逃がそうとしていた。あくまで茂原と理緒を、ではなく理緒を、であるが。それは当の理緒にも分かった。
 (香里先生…!)
 少女は立ち上がろうとするが、脚が萎えてまるで力が入らない。
 「こっ、このくそ女ぁ!」
 河村はしがみついてくる香里を容赦なく足蹴にし、必死に茂原ともみ合っている。それを不利と見たのか、浅野が二人の間に割って入る。
 香里は蹴られても、なおも懸命に河村の脚にすがりついて離れようとはしない。理緒は、香里のその行動に胸が熱くなる思いだった。それに報いるには、自分たちがこの場から無事逃げ出すことだ。そうすれば、警察に連絡することが出来て香里は救い出される。そう考えた理緒は、何とか立ち上がろうと、言うことを聞かない脚に力を込めた。
 ふと、理緒の視界の中で、三人の動きがいつの間にか止まっていた。香里すら、上を見上げたまま固まっていた。
 いったい何が起こったのか?

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